都合がいい、と

子供がテレビで漫画を見ていました。

私も一緒にぼーっと見ていると、

「天国はあったほうが都合がいい。

一生懸命生き抜いた人間の行き先が

無ではあまりにもむなしい」

こういう言葉を言っていて、

ハッとしたのです。

確かにこの通りだと思うのです。

天国や浄土というものは

宗教では必ずと言っていいほど説かれるものです。

現実に

過去世の自分の人格などを引き継いで(覚えていて)

今の世を生きているという存在と

出会ったことがない以上、

人生は一度きりといえます。

そして人生は

楽しいことも多少はあるでしょうが、

多くは

辛く、

大変な

ものです。

このような人生の性質を考えるならば、

人生という大きな、大変な旅路を生き抜いた先を設定しておくことは有意義なのでしょう。

だから人情としてもっともだと思うのです。

しかし

私は人はまた本佛・お釈迦様が作られたこの世に生まれ変わると信じたいのです。

私たち人間は

本佛・お釈迦様が

作られたこの世を

本来のあるべき姿に戻すよう

修行をしているのです。

つまり

本佛・お釈迦様に

特別に

任命された

貴重な存在だと信じたいのです。

だから

繰り返し

生まれ変わり、

死に変わりしつつ、

修行をするのです。

これは

この世が

本佛・お釈迦様の想定した

本来あるべき姿に

立ち返るまで続きます。

このように考えるのが

私には最もしっくりくるのです。

死ねば、今の人生をすっかり忘れてしまいます。

だからこれで終わりと考えるのも一つです。

でも

仏教は因果を説くのです。

前の人生で行ったことは

必ず

今の人生に影響していて、

未来は

今の人生に影響を受ける。

こう説くのです。

そこで

私たちは

誰でも

仏道修行者なのだと

こう思いたいのです。

この世がどうなるか、

どうなっていくか、

これは

私たちすべての修行者次第。

・・・そして

今の世界は

この世の本来あるべき姿に

近づいているの?

遠ざかっているのか?

いったい、どっちなのでしょうか?

個人的な肌感としては、

まだまだまだまだ…、

ずっと

私のご修行は続きそうです。

まずは

家族、

友人、

近隣など、

小さいところから

できるところから

修行を続けていこうと思うのです。

未熟者ですが…。

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