お位牌

お墓とお位牌。

同じもの?違うもの?と質問されることがあります。

勉強不足で、はっきりした(正解は)分かりません。こう伝えます。

分からないけれど、私的には意義においてはほぼ同じものだと考えているとも伝えます。

どちらもご先祖様を祀るものという意味では一緒。

ただお墓は遺骨を納めることができます。古くはお墓のことを陰宅などともいったとか。死によって魂が体から抜けて生まれ変わります。でも体は骨として残っています。これをずっと残したままだと、魂に執着が残るといけないからと、丁寧に納める場所としての機能をお墓は持っているのだと思っています。先祖代々の霊位の体が皆ここに納められるので、いわば世代を超えた、生死を超えた血族のための住まいです。

こうして体を納めた魂は、前世の執着を全て排除し、新しい生を申し分なく始めるのだと考えます。

お位牌は、お墓の機能の出張所のような感じでしょうか?子孫たちの住んでいる場所にもご先祖様がお祀りされていて、見守って下さるのだと感じることが出来るように存在しているのだと思っています。

ただ、こういうことに正解はないと思っています。もちろん、よほど世間とかけ離れた考えには慎重になる必要があると思っていますが…。

要は、ご先祖様という恩人たちと自分がどう向き合うか。こう考え、自分が納得するものを選ぶことになるのではないでしょうか?

だから私は一応、以上のように考えるようにしています。

こう考えて、お墓もお位牌もどちらも大切で、必要なのだと有縁の方々に伝えています。

ただお墓を立てること、また維持していくことがだんだん難しくなってきています。そこでお寺自体をお墓の代わりにしてお参りができる位牌供養というものを当教会では行っています。詳しくはお問い合わせください。

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