使い方次第

昔、

坊主の修業時代。

住職の身の回りのことをする役をしていたことがあります。

仕事には

住まいの掃除…、

がありました。

何人かの同じような役僧がいましたが、

順番に

一人ずつ行います。

私、

掃除がとても下手です。

苦手です。

この順番になると

いつも

どんよりとしていました。

奇麗に、ていねいに掃除する役僧もいます。

私は…、です。

住職は見ていました。

こう思っています。

なぜかというと、

ある時、お付きでいると…、

住まい自体は何も変わらないんだ。

ただ使い方次第なんだ。

といったことをぼそっとおっしゃるのです。

一緒についていた大先輩僧侶や運転手さんと話している時でしたので、

私に言ったのではないでしょう。

でも

ドキッとしたのです。

これは、きちんと見ているな!と。

確かに

なんでもそうですが、

使い方次第なんですよね。

おもちゃ

本・文房具、

車や家、

大きく言えば

地球という環境

でさえ、

使い方次第。

この言葉、本当にドキッとします。

否、常にドキッとして

自省していきたいものです。

さて、

・・・それでも私は掃除が下手で苦手でした…。

今も…分からず(苦笑)

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