ある仏教書で、

「嫉妬」

という気持ちがなぜ起こるのか?

と解説していました。

嫉妬とは、要するに「妬み」です。

この妬み、なぜ起こるか?というと、

完ぺきにできない自分自身への負の感情が根本になるといいます。

そして、この負の感情をこのまま自分だけに向けていられないから

妬みとして

嫉妬として

他に向かうことになると。

こう説いているのです。

自分自身への負の感情が

他に向かうとは、

自分の至らないところを直視することに疲れ、

自分より劣っていると思える他人の行動を非難する

ということだそうです。

嫉妬と聞くと、

一般的に

他を羨む意味になると思います。

他を自分よりおいしい思いをしていると考える事です。

でもこの仏教書では、

自分もこんなだけど、

あいつはなお悪い。

自分は良い方だ!

と考えるようになることだそうです。

至らない自分の更に下がいるのだと安心してしまうことだというのです。

一般的な嫉妬の意味と、この仏教書で説く嫉妬の意味、

なんだか正反対です。

でも至らない自分を基準にしている点では同じ。

両方とも嫉妬なのだといいます。

つまり

嫉妬の根本原因に

自分の至らなさに対する

自分自身への忸怩たる思い、負の感情があるのだから同じだと。

この感情から、

一般的な嫉妬の気持ちも起こり、

また

この仏教書が説く

妬みの感情もわいてくるのだと。

だから

この仏教書では、

嫉妬を止めるために

自分自身の至らなさに対する負の感情を制御しなければいけないと説いています。

自分自身が持っている至らない部分は、

今現在においての至らなさなのだから、

努力をすることで、

将来的に克服が可能なものなのだと信じるべきだとあります。

こう信じることができれば、

負の感情が他人へ向かい、

他人を傷つけることは

ずいぶん減るだろうと。

隣の芝生は青く見えることはよくありますし、

また

自分と他人を比べて、自分の方がまだましだと安心することもよくありますね…。

これらが

自分自身の至らなさへの負の感情、忸怩たる思いから起こる

嫉妬

というものだ。

お互い気を付けていこう!

こうこの仏教書では説いていました。

私には妙に納得できたので、

ここで紹介いたします。

ご参考にしていただければ幸いです。

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